クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

(動画)渋谷 ガラムマサラなパリピ

パリピの姿を見るなら、インド映画を見るといいです。なかなか手強そうなパリピがいっぱい出てきます。
インド映画において、もちろん色々なジャンルや展開があるのですが、いわゆるマサラ映画にはその名の通りたくさん入ったスパイス(マサラ)のようにごちゃごちゃとしたストーリー展開が多いです。
ただし、インド映画にはよくあるシーンというのがあります。その1つに、クラブでお酒を煽っているシーンとか、酒を飲みながら飛び跳ねて若者が踊っている光景があります。まさに想像を絵に描いたようなパリピだらけのシーンが多くの作品で見られます。
過去にインド映画あるあるという記事を書いたことがありますが、どの作品においても見られがちなシーンというのは大体決まっていて、中でもお酒・クラブのシーンはとても多いです。ここ10年くらいの間には、特に性的なシーンがやたら増えて、酒×パリピ×セクシャルなシーンがウリの映画も目につく回数が増えました。
まだまだ保守的なインドでは、お酒を公の場で飲む機会はなかなかありません。クラブ(ディスコ)なんてどこにあるのか。そんな背景もあり、こういったシーンは「酒を飲んで悪いことを堂々としている(大人の世界に感じる・羨望)」なのか、「パリピでチャラい感じ(現代的に見える)」なのか、それはもう最近のインド映画でもますます増えています。一昔前はキスシーンを解禁するかどうかだけでも大ごとだったインドだというのに。性的なシーンが世間で受け入れられるようになった途端に、まるで「やってはいけないことを堂々とできる」「都会!」みたいに見せているような映画が多く作られています。それが本当にインド人全体が望んでいる映画なのかは定かではありませんが、映画を作っている側にとっては必要な光景のようです。
インド人は人によってははっきりと言うので、こういった映画を酷評する人も多いです。内容が薄っぺらいとか、なんだこのキスシーンはとか。
話の内容的に、ほぼパリピな男女がくっついて終わるだけの映画もあるので、3時間の映画を観終わってから「この映画は失敗した」と思うことがないよう、事前に映画レビューをチェックするといいでしょう。


シャールクカーン主演の「たとえ明日が来なくても(Kal Ho Na Ho)」は泣ける名作の1つに挙げられますが、その中にも It´s time to disco という曲があります。クラブで踊ってます。まだインド映画を見たことがない人にオススメの作品です。

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比較的最近の作品で、渋谷でオープンカーに乗っているシーンがある「Youngistaan(若者の国)」では、日本の街中で若者が騒ぎまくっています。映画の中とはいえ、インドのパリピが来日という光景ですね。どんな風に撮影されたんでしょう。

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