クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

インドカレーと欧風カレーの違い、インド料理に必須な食材?

ネット上でインド料理に関し、気になる発言を見かけたので、それを受けて私のちょっとしたカレーについての記事を書きたいと思います。
素人の私からインド全部のカレーの話はできないので、深くは書けませんが、カレーを作り続けて感じたことを少しだけまとめています。


インドは日本で食べられているような欧風カレーとは異なり、基本的に野菜からルー(グレイビー)が作られます。
小麦粉もとろみをつけるために使用することはほぼないでしょう。
むしろ、ベサン(ひよこ豆の粉)やピーナッツ、カシューナッツ、ポピーシード、ココナッツなどが使われます。


さて、冒頭のネットで気になったことの話に戻ります。
たまたまネットで見たのですが、ある人がこう言っていました。「玉ねぎ、ジンジャー・ガーリックペースト・トマト…これらがないとインド料理はできないのか???」。
インド近隣諸国を含めた南アジアの料理を作っていると気づくのですが、料理に使う食材に玉ねぎのみじん切り、おろしショウガとニンニク、トマトのみじん切りが多いことに気づきます。
実際には様々な料理がありますから、これらの食材は必ずしも必要とは限りません。
玉ねぎ、ニンニクを食べられない人もいますし、強い臭いが気になるので料理に使わない人も結構います。
そもそも玉ねぎなどなどの役割はというと、その他の食材のベースとなるグレイビーに欠かせないからです。
これらの食材を使うことで、料理にドロドロのソース部分・グレイビーができあがります。
少しとろみがあるくらいのほうが料理として人気も高いような気がします。
カラカラの炒め野菜も結局、ダール(豆カレー)などの汁物で一緒に混ぜて食べられます。
インドのお米は水気や粘りがないので、汁気がないと食べにくいということもあります。


いわゆるカレーを作るならば、インドカレーにおいてもですが、ベースとなる野菜がない場合はただの肉炒めや野菜炒め、味の薄い煮物になることでしょう。
インド料理のようにスパイスをたくさん使う料理は、多少の水気(または油分)がないとスパイスが多すぎて粉っぽい料理になります。
カレーの汁気にココナッツミルクを使う場合もありますし、ジャガイモなどの野菜をよく炒めたり煮込んでとろみになったりもします。
スパイスと油が混ざることでもグレイビーはできます。
ナッツ類、野菜類をミキサーにかけて作ることも多いですね。


インドはとても広いので、本当にいろんな料理があります。
東インドに行けばバングラデシュ料理とも近くなりますし、中華料理と見間違えるようなものも見られます。
西に行けばパキスタン料理とも重なって来ますので、インドでも食べられている料理が多いです。海もあるので、干しエビやカニなどの、他の地域とは変わったものが見られるでしょう。
南は北と全く異なる料理の姿があります。インドでも特に暑い地域の料理という印象です。


収まりがつかないので、記事はこのくらいにしておきます。


私はインドでもウッタルプラデーシュばかり行くので、他地域はまだまだ未知の世界です。
インドに住まず料理を作り続けていますが、身近に手に入る食材だけでもまだまだ新しい料理を発掘できます。
毎日ちょっとずつ作ってます。美味しいインド料理生活です(⌒▽⌒)