クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

インドの民謡・マルホールって?

ある日、ヒンディー語の辞書を引いていたらマルホール(मल्होर) という言葉が目に入りました。
その単語の元にはただ一言「サトウキビ絞りの作業歌」と書いてありました。
別になんてことない出来事でしたが、私はなんだかやけにマニアックな単語がヒンディー語・日本語の辞書に載っているんだなぁと思い、気になって調べてみました。


とはいうものの、ヒンディー語でマルホールについてネット検索してもほとんど情報は出てこず。唯一出てきたのがネットで配信されている記事でした。
http://minextlive.jagran.com/just-sing-a-song-201111250018
この記事しか心当たりはないにせよ、そこにはまさに郷土的な歌について書かれており、信頼できそうでした。


この記事には、クル族の言葉で搾油機での作業の時に歌われる民謡をマルホールとも呼ばれると書かれています。
農民たちは搾油機での作業中にマルホールを歌い、盛り上げて機械の音を搔き消すそうです。そして、その唄を聴いている方もトランス状態に陥いるとのことです。


この記事によると、インドは農耕が基盤の国ではあるが、民謡はそれに限らず女性が家の雑用をしている時や、石臼で穀物を挽いているとき、農作業中にちょっとした噂話をして、その合間にも歌われるのだそうです。
もちろん田んぼの除草や田植えなどの農作業中にも歌われるとのことです。
このような民族的な唄の内容としては、主に働きに出た主人を想ったり、好きな人と離れている切なさ、社会情勢についてが主ということです。