Bheja Fry ベージャーフライ

先日、久しぶりにインド映画を見ることになり、家にあるDVDの中からベージャーフライを選びました。インドで大ヒットした作品です。
ヴィナイ・パータック主演のコメディで、見終わってから思い返せば、作中ほとんどのインド映画に欠かせないであろう歌とダンスが全くありません。オープニングで女性がソロで歌うのみ。歌っているシーン自体はたくさんあるのですが、昔の映画で歌われた歌詞ばかりのようです。
ベージャーフライと言えば、ヤギの脳みそカレーのことを指しますが、私の古い記憶によれば「頭がダメになる」という意味も含んでいたと思います。この作品では一人の男がヴィナイ・パータック演じる奇妙な男と出会い、この男の的外れな数々の行動により時をともにするほど彼は頭をダメにされていく、という様子が描かれています。頭がダメになるという表現は日本語では意味が不鮮明かもしれません。もう少し言葉を加えると、この映画は奇妙な男のせいで彼の元に起きていた悲劇が悪化し、その男にうんざりさせられるお話となっています。
インドのコメディを楽しむにはぴったりの本作品。ストーリーが単純明快なので、ヒンディー語でも英語字幕でも、言葉の問題が少なく気軽に楽しめます。
作中に出てくる略語"TGIF"についてですが、おそらくThank God It's Friday's(首都デリーに進出していると思われるアメリカのレストラン)を指します。