クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

ネパール語とヒンディー語

kurfi2011-02-12

今日は私のネパール語との遭遇の話をしたいと思います。
ネパール語ではヒンディー語と同じデーヴァナーガリー文字を使っています。挨拶も同じ「ナマステ」を使っていることを知っていたのですが、他にも共通点があるのか気になりYouTubeネパール語講座を見てみました。NHKのアジア語学紀行という番組です。その中でリポーターを務めるのが現地の女子高生。可愛い。


番組の構成はリポーターの女の子が現地の文化や観光地をネパール語で解説して、画面下に日本語字幕が入ります。途中で日本人のナレーションも入ります。番組を見ていてネパール語ヒンディー語と異なっていますが、聴き取ることができました。
これまでネパール語を聞いたことも勉強したこともないのに驚くほど頭に会話文がすんなり入っていきます。ヒンディー語とよく似ているのです。番組はほんの30分ほど見た程度なのですが、ネパール語なら私にとって学びやすいと感じました。そう感じた決め手は、具体的に文字が同じであること、発音と文法が似ていること、最後の決め手はイントネーションが似ていることでした。ネパール語なら下手にヒンディー語以外にインドの諸言語を学ぶよりも身につきそうな気がしています。
とはいえ、ヒンディー語もろくに喋れない現状があるのでネパール語に本気で手を出そうとは現在思っていません。ヒンディーより苦手な英語も勉強しなければなりませんから、ネパール語にはうっかり深入りしないようにしたいです^^;

旅をしていると、世界の言葉はつながっているのかなと思うことがあります。タイで教えて貰った言葉「ラーットリーサワー(ラートリーサワー:おやすみなさい)」を聞いて、ヒンディー語の「シュブラーットリー(おやすみなさい)」と似ていると思いました。あと、「ナラク」はヒンディー語で地獄なのですが、日本でも地獄を「奈落の底」と言いますよね。とりわけ梵語の言葉はヒンディー語でも日本語でも同じ単語と発音で、意味する物も同じことが多いです。人物をキャラにした「アバター」は、ヒンディー語から来ていると日本の新聞に載っていました。これは「アワタール(変化)」からきているのではないかとヒンディー語の先生は言っていました。リキシャーは人力車、ダルマは日本の赤いダルマから来ているそうです。アラビア語ヒンディー語で同じ意味の言葉も時々見かけます。インドネシアあたりの言葉だったと思いますが、インドの「星(ターラー)」と似た言葉で星を示す言語がありました。ヒンディー語をはじめインドの諸言語、タイ語カンボジア語などの起源は同じブラーフミー文字です。子音と母音の記号を組み合わせて1文字を作るところが共通しています。
ブラーフミー文字については2年前に大学の課題でレポートを作ったのですが、初めは言語学自体に興味を持っていなかったことから難しそうだと敬遠していました。しかし、調べてみると言語の世界の奥深さに魅了されて、様々な本を読み真剣に調べていました。ブラーフミー文字を知ると、特にアジアの言語を学んでいる人にとってはその言語への愛着が湧くかもしれません。

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