クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

(動画)渋谷 ガラムマサラなパリピ

パリピの姿を見るなら、インド映画を見るといいです。なかなか手強そうなパリピがいっぱい出てきます。
インド映画において、もちろん色々なジャンルや展開があるのですが、いわゆるマサラ映画にはその名の通りたくさん入ったスパイス(マサラ)のようにごちゃごちゃとしたストーリー展開が多いです。
ただし、インド映画にはよくあるシーンというのがあります。その1つに、クラブでお酒を煽っているシーンとか、酒を飲みながら飛び跳ねて若者が踊っている光景があります。まさに想像を絵に描いたようなパリピだらけのシーンが多くの作品で見られます。
過去にインド映画あるあるという記事を書いたことがありますが、どの作品においても見られがちなシーンというのは大体決まっていて、中でもお酒・クラブのシーンはとても多いです。ここ10年くらいの間には、特に性的なシーンがやたら増えて、酒×パリピ×セクシャルなシーンがウリの映画も目につく回数が増えました。
まだまだ保守的なインドでは、お酒を公の場で飲む機会はなかなかありません。クラブ(ディスコ)なんてどこにあるのか。そんな背景もあり、こういったシーンは「酒を飲んで悪いことを堂々としている(大人の世界に感じる・羨望)」なのか、「パリピでチャラい感じ(現代的に見える)」なのか、それはもう最近のインド映画でもますます増えています。一昔前はキスシーンを解禁するかどうかだけでも大ごとだったインドだというのに。性的なシーンが世間で受け入れられるようになった途端に、まるで「やってはいけないことを堂々とできる」「都会!」みたいに見せているような映画が多く作られています。それが本当にインド人全体が望んでいる映画なのかは定かではありませんが、映画を作っている側にとっては必要な光景のようです。
インド人は人によってははっきりと言うので、こういった映画を酷評する人も多いです。内容が薄っぺらいとか、なんだこのキスシーンはとか。
話の内容的に、ほぼパリピな男女がくっついて終わるだけの映画もあるので、3時間の映画を観終わってから「この映画は失敗した」と思うことがないよう、事前に映画レビューをチェックするといいでしょう。


シャールクカーン主演の「たとえ明日が来なくても(Kal Ho Na Ho)」は泣ける名作の1つに挙げられますが、その中にも It´s time to disco という曲があります。クラブで踊ってます。まだインド映画を見たことがない人にオススメの作品です。

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比較的最近の作品で、渋谷でオープンカーに乗っているシーンがある「Youngistaan(若者の国)」では、日本の街中で若者が騒ぎまくっています。映画の中とはいえ、インドのパリピが来日という光景ですね。どんな風に撮影されたんでしょう。

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渡航前に欲しい!デイリー日本語・ヒンディー語・英語辞典が発売


新しいヒンディー語の辞典が今年の5月下旬に発売されました。
これまでヒンディー語・日本語、日本語・ヒンディー語の辞書はいくつかありましたが、今までと違うのは、この辞典がポケットサイズでソフトカバー、さらに英単語も合わせて載っているところです。
これまでのヒンディー語辞書は持ち運びをするようなものではなく、ハードカバーで中型から大型の重たい辞書が多かったのですが、この辞典はインド旅行に携帯することを想定して作られているようです。
日本語の単語からヒンディー語はもちろん、英単語も一度に知ることができるとても便利な内容になっています。カタカナで読み仮名も振ってありますよ。
インドに行く前に買って、渡航中の飛行機内や現地で空いた時間に読むのに良さそうです。とても遅れるインドの列車の待ち時間にも楽しく暇つぶしできますね。
小ぶりの辞書ながらも、一万三千項目の単語が載っています。
日本語から知りたい単語が調べられるのは便利ですし、ところでこれって英語ではなんて言うんだったっけ、という疑問にも一目で答えられます。
インドは多言語国家ですから、インド人同士でも英語が結構話されているという背景もあり、英単語がわかれば旅行中に必要な会話に対して大きな助けになりますね。
単語は書籍タイトルの通り、デイリーで日常的に使われる単語のみに絞って載っているようです。
インド渡航を控えている方は、要チェックの一冊です。



【amazon】デイリー日本語・ヒンディー語・英語辞典

必須 よく使うスパイス11選

十年ほどインドカレーを作り続けて、いろんなスパイスを使いこなすようになりました。よく使ってすぐ無くなるスパイスもあり、インドで手に入れたのに全く使わないスパイスもありと、様々な種類のスパイスに触れています。
そこで、これまでの経験からよく使う11種のスパイスをランキング形式でまとめました。
日本でもメジャーなものからマイナーなものまで、とにかく私が常に買っていて頻繁に使用するスパイスです。
それでは、ランキング1位からどうぞ。



1位、クミンシード
クミンシードは最も頻繁に使うスパイスです。油で炒めたクミンシードを噛み締めると、香りが口に広がって料理の美味しさが増します。
クミンの香りはまさに「カレー」という感じです。クミンはパウダーで使わないのか?というと、意外とパウダーでの使用頻度は低いのです。本当にインド料理を作りまくっていると、まずフライパンに油を熱してクミンシードを炒めることが多いです。



2位、チリパウダー
赤唐辛子、カイエンペッパーとも呼ばれますが、つまりレッドチリパウダーです。
インドカレーには青唐辛子もよく使いますが、カレーの辛味だけでなく赤い色を加えるためにもチリパウダーをよく使います。
チリパウダーにも種類があって、特に赤い色を求める時にはカシュミーリーチリパウダーを用います。使う量は食べる人の好みに合わせて加減します。



3位、ターメリック
ターメリック、ウコンです。ターメリックというと、一般的には乾燥したターメリックパウダーを指します。あまり多量に使うスパイスではないのですが、たいていのインド料理にターメリックが入ります。ご飯ものに使うと黄色い色がついて綺麗です。他のスパイス、食材と合わせてターメリック独自の香りが活かされます。油や食材にしっかり馴染ませて全体に行き渡らせて使います。
温めた牛乳に少量のターメリックパウダーを溶かした、ターメリックミルクは甘い香りがしておいしいです。
(2021年加筆修正)



4位、コリアンダーパウダー
コリアンダーシードの粉末です。爽やかさと深みのある香りがします。野菜、肉、魚、豆、どんなものにも使います。結構量もたくさん入れるので、必需品です。食べた時に爽やかな香りを楽しめるコリアンダーシードもあるのですが、パウダーと更に違いを作っているのはその食感です。パウダーの方が水を含んでドロッとした汁気を作るのにも一役買っています。



5位、ヒーング/アサフォティダ
ヒーングというのはインドではプラスチック容器に入って売られています。いい香りというより、むしろ臭いと言っていいような独特の香りを持っています。でも、実はヒーングはクミンシードとセットで使うほど使用頻度は高いのです。ヒーングは野菜料理に使います。フライパンに油を熱したらヒーング、そしてクミンシードを炒めることが多いです。使う量は容器からほんの一振り、ふた振りくらいです。この独特の香りが野菜料理で活きてきます。
※2021年追記:ヒーングにはターメリックなどが混ぜられているタイプもあります。



ここまで1位から5位を紹介しました。あまりにも頻繁に使うのでランキング付けするのが簡単でしたが、ここからは使用頻度にあまり差はないものの、同じ順位にすると違和感があるスパイスです。それではどうぞ。



6位、マスタードシード(ブラウン)
粒々したマスタードシードです。ベンガル風の魚料理に使ったり、豆カレーや西インド料理にもよくトッピングのようにして、油で炒めたマスタードシードを加えます。炒めたマスタードシードは口の奥の方でよく香ります。マスタードの名前から和がらしの辛いイメージをされるかもしれませんが、さほど辛くありません。どちらかというとまろやかで、辛味から刺激だけを取り除いたような香りがします。



7位、シナモンスティック
甘い香りのするシナモンスティックです。どんな料理にも入れて使います。これもクミン同様、パウダーよりもスティックの状態の方が使用頻度が高いです。油で炒めてから食材とともに長時間煮込んだり、炒めたりして香りを出します。この甘い香りが塩気のある味とともに美味しさが増します。お菓子にはもちろん、チャイを作る時にも一欠片入れて煮ると、香りがジワーっとにじみ出てきます。市販のものは一本が大きいことがあるので、折って少量使うといいです。



8位、カルダモン
爽やかな香りのするカルダモンです。これはインド料理において食事系のものにも使いますが、お菓子にも頻繁に用いられるスパイスです。食事系の料理には爽やかさが感じられ、お菓子に使うと甘い香りに感じるものです。
カルダモンはホール、つまり鞘のついたままで常備しています。鞘ごと油で炒めたり、鞘の上から潰してからも使います。緑色の鞘の中には黒い種子が入っていて、噛み締めると結構な歯ごたえがあります。そのため、お菓子など食感を滑らかにするものには潰して粉にしてから使うこともあります。
※2021年追記:新鮮なカルダモンは鞘が柔らかく、嗅ぐと鼻に届くほど香りに刺激があります。鞘が縮んで固かったりすると古くなっている場合がありますので、香りが弱いかもしれません。



9位、クローブ
クローブは食べると独特の苦味があります。挽いて粉にしてからも使いますが、ホールのまま使うことが多いです。油で炒めるのがよくある使い方です。そのまま食べず香りを油及び料理に移して使うことで、コクが出ます。肉の匂い消しに用いることもできます。お菓子には向かず、基本的に食事系の料理に用います。
※後日追記:ヨーロッパではクリスマスのお菓子に使う主要なスパイスの1つですが、「インドのお菓子には向かない」ので通常は使いません。



10位、ベイリーフ
ベイリーフ月桂樹の葉です。インドのベイリーフは葉脈が縦に入った種類です。始めに油で炒めて、その後にじっくり煮込んで使うことが多いです。よく見られる使い方として、ベイリーフはシナモンスティック、カルダモン、クローブと共に油で炒められます。香りは他のスパイスに比べると穏やかです。


以上がトップ10です。この10種のスパイスは、日頃インド料理を作っていると欠かせないものになります。
とはいえ、インドで使われているスパイスの種類はまだまだたくさんあります。そこでトップ10に入らなかったけれども、非常に使う機会の多いスパイスを最後に1つだけご紹介します。



11位、ガラムマサラ
ガラムマサラはスパイスのミックスです。料理の味付けに使うこともできますし、香りを楽しむために調理の仕上げに加えることもあります。料理を作ったけれども香りが足りない、
もっとスパイスのパンチが欲しいという時にも最後にさっと加えて使うことができます。



よく使うスパイス11種をご紹介しました。本格インド料理を作る時、インド食材を買うときにはこの11種類のスパイスがあると間違いなく便利です。
インド料理の食材でオススメなのはアメ横の大津屋さんです。スパイスだけでなくナッツや豆もたくさん揃っています。
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私がカレー初心者の頃にお世話になったのが5つのスパイスだけで作れる! はじめてのインド家庭料理 (講談社のお料理BOOK)です。
5つのスパイスだけで、とても簡単なレシピ!…とはいえ、本当に初めてインド料理を作り始めた頃は、この本のレシピでさえ毎回作るのに長時間かかっていました。
こちらのレシピで主に使われているのはクミン、コリアンダーターメリック、チリパウダー、ガラムマサラの5つです。
昔、クミンシードを油で炒める意味がわからなかった頃がありました( ´ ▽ ` )
インド料理を始めるにはまずスパイスの用意からです。はじめの一歩はクミンシードからですね。



5つのスパイスだけで作れる! はじめてのインド家庭料理 (講談社のお料理BOOK)


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インドに取り憑かれた女の末路

いろいろあって、インドに行ける可能性が出て来ました。
でも、私自身が渡航にあたり納得できる状態まで気持ちの整理ができていません。
近頃、よりインドのことを考えて、インドにホームシックになりかけ、夢にまでインドの話題が出て来るようになりました。ちょっと、日常にも影響が出ている気がします。
インドに行きたくてしょうがなくて、かれこれ5年経ちました。
インドにいないのにこの場所で強い日差しにインドの太陽を感じたり、霧が出ればインドの冬の景色と重なり、市販のアチャールを食べたり自作のクルフィーを食べてはインドの味と香りを感じています。
別にインドで何をするでもないのです。だから、なんとなく行きたい、戻りたい、という気持ち以外で渡航理由を探しています。
もちろんヒンディー語は勉強したいです。でも、なぜ必要なのでしょう。
インドに関わりながら仕事をして生きていきたいと常々思っていましたが、それとは切り離してインドにのめり込んだ方がいいのかもしれませんね。
エステサロンをこの地でやりながらも、未だインドカレー屋を開いた方がいいとは人によく言われています。カレー屋については大学時代からずっと言われていますが、とりあえず私の考えにないですσ(^_^;)
大学を卒業してからというもの、私は一人が大好きなのに、それでも一人で自由に動けなくなっています。
前よりも家族のことを考えるようになったり、逆に友達について考えなくなったり、以前よりも一緒にいたい人について深く考えるようになっています。
インドには一人で行きたいけれども、誰かと一緒に行きたいような、私が手助けするべき人たちを置いて旅に出たくない、ましてや渡航する理由も、明確ではないのです。


なぜこんなにもヒンディー語をマスターしたくてしょうがないのか、自分でも到底理解できません。ヒンディー語という言語分野で、トップに立ちたいと思うこともないのです。でも勉強がやめられない、知らない単語があると、知らなければならないという気持ちに駆られます。
一人でインドに住むというアテもないです。ここ数年の間で、自分が仕事としてやりたいことに出会えていないのに、何のためかわからないけれどヒンディー語だけ続けています。

(やっぱり前世はインド人だったんでしょうか。先日の記事に書いたように。)


誰か私のことを掘り起こしてください〜
早く私がやっていることの意味が知りたいというか、自分で納得のいく生活を送りたいです。

AmazonのAlexa、マルチリンガル

今年に入ってから気になるものがあります。
それはスマートスピーカーと呼ばれるものです。
日本のテレビ番組で「オッケー、グーグル」と話しかけているところの映像を見て、記憶に残っていました。最近身近な知り合いがそれらしきものを買ったのを見たのですが、確信が持てていません。というのも、未だにどんな形でどんな機能の機械なのか、AI搭載の機器についてよく知らないので、なんとなく自分が時代遅れ感を出しているな〜と思っていたところでした。
実は私はiPadを長年愛用しているにも関わらず、Siriを使ったことがありません。全く使う機会がないのです。スピーカーだけでなく色んな設備が音声認識型になっていく時代を感じながら、それに馴染める機会を今のところ見つけていません。
今日はアマゾンのトップページにAmazonのロゴが入った似たような機器を見つけて、商品ページを見ていました。
あぁ、これは例のグーグルのスピーカーと似ているな〜と思いつつ、もし自分が使うとしたらどんな風になるだろうかと想像してみました。
そうすると、必然的に日本語とヒンディー語、英語など使うことになるなと思い、言語設定はどうなっているのかが気になります。
もし日本語のみ認識する設定になっているとしたら、かなり利用頻度は減ることになります。例えばAIに聞く質問の中に、複数言語の単語が混ざっている場合、たとえ発音に問題がなく各言語で正確に単語を言えていたとしても、検索結果は日本語の結果のみになるとか、音声が認識されないとかいう状態になるのかなと思ったのです。私のような、基本は日本語だけれどたまにその他の言語が必要な人にとって、同時に複数言語の単語が混じった文章でも認識されるとしたら、非常に便利だと思います。
調べてみると、今年2月のネット上の記事では、Googleが2018年度末までにはヒンディー語を含む30カ国の言語をサポートするということです。でも、同時に複数の言語を認識するのかは定かではありません。このニュースだけでは単にヒンディー語に言語設定は可能になるが、その他の言語の単語ごを混ぜて使っても同時に認識されるということではないようです。言語の切り替えは設定に関わらず、自動的に切り替えられるとも伝えられています。ただ、その場合おそらく日本語なら日本語、英語なら英語でAIに話しかけるということでしょう。https://robotstart.info/2018/02/24/google-assistant-going-global.html
AIに問いかける文章に単語をごちゃ混ぜにできなくとも、言語の切り替えが自動的にされるのは素晴らしいと思います。それが一人の音声でいくつかの言語を使っても識別してくれるなら、とても便利です。
小さくて値段も5,000円台のようなので、ちょっとスピーカー買ってみようかな〜とか、一瞬思いました。いえ、商品紹介のビデオがノリノリすぎて、まだSiriすら使ったことがない私にとっては慣れないのですが。。。
それでも、もし私がこういう物を使うとしたらどうなるだろうと、まだ想像しています。
何か便利になったり、新しい世界が広がるのかもしれません。

前世でハゲ頭のインド人でした。

先日日本に一時帰国した際、私はとあるカウンセラーの元で前世療法を受けてみました。
なぜかというと、ただ自分のことをもっと知りたいという欲求からです。
何がきっかけだったのか、私は昨年中に前世療法というセラピーがあることを知りました。
人間の潜在意識には前世の記憶があり、それが今生にも影響していると聞いたのです。
自己啓発の本を読み漁って行く過程で引き寄せの法則とか、スピリチュアル系の話にいつの間にか踏み込んでいて、何気に詳しくなりつつあります。以前の記事でもインド人女性の臨死体験に関する本を読んだと書きましたが、その女性は臨死体験の間に自身の前世を見たと言っていました。(アニータ・ムアジャーニ、喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと)
私は既にその本で前世についての箇所を読んだ時から、自分の前世もあるのだろうかと興味を持っていました。ただ、その時はそれを自分自身で見られるとは知らなかったのです。
私は怖がりなので、できる限り霊とかあの世とか、都合よく捉えようとこれまで努力してきました。私は霊感もないしお化けに出会わないぞ!とか(…。)けれども、スピリチュアル系の情報を得るにつれて、そういった事象への恐れは不要なものだと気付き、まだまだ怖がりながらも、以前よりは受け入れられるようになってきました。そうすると、もう前世は全ての人に絶対にあるものだと思うようになったのです。
ならば、前世療法自体にはもう何の疑いもありませんでした。そういったセラピーが存在するのは不思議ではないし、怪しいとか思いませんでした。ただし、前世療法はある程度の費用がかかるものなので、カウンセラー(セラピストでしょうか?)の力量だけは私にとって重要でした。もし前世療法を受けても何も得るものが無かったら元も子もないので、絶対に前世を見せてくれる人の元に行きたかったのです。ネットで自分が行ける範囲のカウンセラーを探し、その中でも実績が見込める人に絞り込みました。


前世療法はカウンセラーの自宅マンションで行われました。玄関開けて初めてカウンセラーの方とお会いしたあたりからドキドキ、緊張しているのを感じました。
まずは前世療法に関するカウンセリングから入り、説明が始まったのですが、緊張もあり頭に内容が入っているような無いような感じでした。(私も自分のサロンで初めてのお客様をお迎えすることが多々ありますが、自分が逆の立場になって初めてこの感覚がわかります。)
ただ、私を見てくださったカウンセラーは女性で、さらにとても気さくな方でしたので、徐々にリラックスしていくのもわかりました。
説明では、まず前世療法とはどういったものであるか、そして私が受けることの内容について話を聞きました。前世療法を受ける人はカウンセラーによって暗示をかけられ、起きていながらにして夢を見続けているような状態に入るとのことです。そして、普段は隠れている人間の潜在意識の蓋を開けっぱなしにするので、前世の記憶を引き出せるということでした。
しかも途中で休憩を挟んでも続きが観ることができ、さらにそうした方がもっと前世を見やすくなるそうです。寝ている時に夢を見るのとはまた違うんですね。
潜在意識とはその人の持つ本質であり、前世はそれを映す鏡のようなものだそうです。なので、自分の前世を見るということは、結局は鏡の中にいる今の自分自身を見ているのと同じということになります。けして、別の誰かの人生を見るということにはならないのです。


まずは本番に入る前に練習から始まりました。目を閉じカウンセラーの言葉に耳を傾けながら、頭に浮かぶものを伝えていくというものです。例えば一輪の花を想像して、どのくらいの背丈の花か、色や形、どんな茎や葉を持つのかなど詳しく伝えていきます。たくさん伝えていく方がビジョンとして前世も受け取りやすいということでした。
ただし前世は見えるだけに限らず、分かるタイプの人もいるそうです。映像や静止画のようにまぶたの裏に映らないけれども、なぜか前世の様子がわかるそうです。匂いや感情などがわかることもあるということでした。見える人は3人に2人、残りの1人は見えないけれどもわかるタイプの人だそうです。


リクライニングチェアに横になり、目を閉じて本番が始まりました。カウンセラーに誘導されながら催眠状態に入ります。
初めは何も見えないな〜と思っていたのですが、なにやら景色が浮かんできました。私はどこかの崖にある洞穴にいて、開けた岩の切れ目から反対側の崖を見ていました。自分は若い男性で、日本人ではないアジア人っぽい感じでした。特に衣服を身につけている感じはありませんでした。洞穴の岩肌がひんやりしていて、ちょっと水で地面が濡れています。
そこから場面が変わって、森の中に出ました。さっき崖から下を見下ろした時にあった森と同じでした。そこには洞窟が見えて、入り口の前に女の人が料理をしているのが見えました。その中に入ると岩壁に棚があって、青い表紙の本が見えました。中を見ると一枚の写真がありました。どこか暑い国(インドかスリランカあたり)のような家並みの前に、1人の男性が銃を持って立っています。
カウンセラーの誘導でその男性の人生を見る場面に入りました。
もうそこからは見慣れた感覚のある景色でした。私がその男性に入り込み、歩いているところが映し出されたのですが、まずは足元から見え始めました。デコボコの石畳で、路面は濡れていて泥水で汚い印象、まさにインドの古い道でした。私はインドの街並みを歩いていました。さほど広くない道の両脇には店が立ち並んでいます。インドにいると伝えました。青い民族衣装を着たおばあさんが居ると。「サリー着てますか?」と問われて、そうですねと返事をする私。そこだけが景色の中で色鮮やかに真っ青で、サリーを着たおばあさんが歩いていました。ふと左脇に少年が見え、静止画ではあるけれども私の横を走り去って行くのがわかりました。
自分は警察官なのか、パトロールしている感じで街の中を歩いていました。それでも前世の中の自分は暇だから歩いていたのが感覚でわかり、だから暇つぶしにパコーラーを買いに行こうかと考えてました。
同僚の姿もふっと浮かび、彼らはもっと町の中心みたいなところにいて、若い男性が2人見えました。自分はというと中年でヒゲが生えてて、モスグリーン系の制服着てました。
そして歩いていた街並みが開けて、左側に白い車が通っていました。窓ガラスがないオンボロ車で、インドの路面をたくさん走って汚い車体でした。
それから荷車が走ってて、砂が入った土田袋みたいな大きな袋が3つくらい積んでありました。

その次の前世に移りました。自分はインド人のおじいさんで、住まいからしてインドの中流家庭くらいの暮らしに見えました。インド的には上流とも言えたのかもしれません。
その前世の私は家で妻と二人暮らしでした。自分がおじいさんなので、妻はおばあさん。その日は息子夫婦の子供が来ていて、まだ小さい赤ちゃんが白いおくるみに包まれて、私に抱っこされているところでした。息子夫婦はどこか別の場所に暮らしていて、たまたま孫を預けていたような感じがしました。
家のリビングに立派なガラスの扉が付いている本棚があって、中には本がいっぱいでした。一冊手に取ると白い表紙で、中はヒンディー語でした。写真が見えてよく覗いたのですが、野原でウッタルプラデーシュに近いエリアに見えました。前世の自分にとって特に思い入れのない場所です。
本棚の本も、いろいろな分野の本があるけれど自分が興味を持っているものはなく、愛着がなかったです。興味を持てるものを探すために本をたくさん読んでいたようですが、何を仕事にして生活していたのか見えませんでした。

またインド人の前世を見ていて、自分はハゲ頭でした。前世の中では気温が暑いのがわかりました。しかも日差しで、頭をジリジリ焦されて熱いのです。白い服を着ていました。やることがなくて暇なので、散歩は好きではないけれども街中を歩いていました。一番最初のインド人のおじさんに続き、また暇で歩いていたのです。

カウンセラーの誘導で、私にとって一番重要な前世の記憶へ飛びました。また一番最初の前世に戻っていて、洞窟の中に1人でいました。重要そうな気がしなかったので、おや?と思ったのですが、続けました。
手に何か持っていますかと尋ねられて、ふと手に集中すると、左手に石ころを持っていました。それは何かと問われると、特に意味はないただの石のよう。誰もおらず一人きり、暇を持て余して石で遊んでいるようでした。
少し場面が移って、自分は夜の森で1人で焚き火をしていました。特に動物の気配はありません。昼間は右手にもりを持っているのが見え、魚をとっていたのがわかりました。それから木の実を食べていたようなのですが、動物は獲って食べていたという気がしませんでした。


さらにその前世で自分が死ぬ場面に移ると、白髪で長い毛を上に束ねているイメージとおろしているイメージの両方が見えました。洞窟に横たわっていたので、老衰のようでした。
それから白い石みたいな、逆三角形の形のものをジャラジャラつけたネックレスしてて、赤いラインが逆三角の上から三分の一くらいの位置に入っていました。


最後に前世の自分から私へのメッセージを受け取れたのですが、「自分の足で歩く」というようなメッセージを受け取ったような気がしました。一体どういう意味かとカウンセラーさんに問われましたが、これは比喩的な意味で、自分で前に進んで行きなさい、人生を歩みなさいというような感じがしました。
前世の人を抱きしめるイメージをすると、なんか落ち着いている感じで、けっこうがっしりした体つきの前世の人でした。森で生活をしていたので筋肉はけっこうついていたのかもしれないね、とカウンセラーに言われて納得しました。


カウンセラーに振り返りで現世の自分から見て、前世の自分はどんな風に移ったかと聞かれました。私が思ったのは、自分はもっと起伏のある人生でもよかったのに、森を抜けてどこかに行ったら、もしかしたら誰かに出会って、そこから人生のドラマが始まったかもしれないということでした。前世療法の途中で「森を抜けようとは思わないのか」とカウンセラーさんに尋ねられていたのですが、前世の自分は全くそんなこと思っていなかったのです。暇なのに、誰もいないのに、特に不満や孤独を感じることもなく、むしろ納得のいく生活を送れていたようです。
前世療法を受けて、私が見たのは全て男性の前世で、総じて暇を感じていました。それから、インドがいっぱい出て来ました。私の前世でインドが出てくるのはけして不思議なことではありませんんが、インドでの前世を見るつもりでいたわけでもありません。
初めの説明で聞いた通り、前世は自分を写す鏡であり、まさにその通りだと私は実感しました。今の自分も、前世の自分と共通していると思い当たる節がいくつかありました。暇だから食べ物を探しに行くとか、暇だしどこかに行こうかと考えるも、やはり無駄足に終わりそうだからと考え直したりすることが多いです。
何かやることや興味を持てることを探しているのも、今の私の人生に当てはまっています。
1人で過ごすことも大好きで、今の海外生活で友人とすぐに会えないこの状況ですら、むしろ1人の時間が増えて都合がいいと感じることも多々あります。こちらでできた友人にも積極的に会おうと思わないのです。前世を見てからというもの、私は好き好んで1人でいるのだなと、あらためて思います。
私が見た前世では、世界に自分一人きりだった場面が多くありました。そうすると、見えた前世自体に整合性はなかったのですが、それぞれの前世で自分自身に心当たりのある姿が断片的に見えました。そして、全て今の自分のことなので、前世の中で彼らがしている行動に共感が持てました。
自分で歩くというメッセージに対しても、私はこれまでの人生で自分にできることは多少無理してでも行ってきたので、なんとなく理解できている気がしています。
おそらく、私はこれまでの前世での経験を踏まえて今の人生を歩んでいるのです。一人で居たいけれども、人に会わなければとは思います。たまには多くの人を呼んでパーティーを開いたりもしています。一人で居たいのに、心のどこかでこれでは駄目だと思うのです。人生で色んなことに挑戦すべきだと自分を奮い立たせることも多くあります。一人だけれども海外旅行に行って、遠くの世界も見てきました。
しかし、前世を見てからというもの、一人で居たい自分が一人でいるのは自然なことで、かえって人に会わないことに納得し始めました。これは逆効果でしょうか。
一人でいるだけではつまらないこともあるし、色々な人に会って刺激が欲しいのです。でも特に社交の場に赴かずとも、自分の閉じた世界で過ごすことが心地よくて、むしろ誰にも会いたくないというような気持ちもあります。
私には忙しい女性に対する憧れがあることにも気づきました。しかし忙しいのは全く好んでいないことも気づきました。


以上が私の初めての前世療法についてなのですが、実はまだこの前世療法は、受けた内容にとどまらず他の出来事も始まっているようなのです。
前世療法をどこで受けるか考えている時に、大体の候補で優先順位をつけていました。するとしばらくして、第一候補に決めていた今回のカウンセラーと面識がある人に知り合いました。今の私の海外住まいから近いところでです。こういう偶然って、まさに偶然は必然ということなのでしょうね。海外で近所で出会ったので、まさかそこでつながっているとは思わず、なぜカウンセラーとその人が既に知り合いなのかと、ただただ不思議でした。
そして、私が前世療法をそのカウンセラーの元で受けた際に、私が意図せずその共通の知人の話題になりました。その時に知ったのは、その人が間も無く一時帰国するということでした。しかし、私の帰りの便が立った後ということで、どうしても三人で会うということには繋がらなかったのです。カウンセラーが言うには、私が全くインドに関係のない国にいること、そこで私とカウンセラーとの共通の知人に出会っていることなど、物語が繋がり始めているのだということです。その時に日本で三人で会えないのは、また別の機会に、または海外に戻ってから会う必要があるのだろうということでした。
なんだか物事って、私の理解を超えて動いていたり起きているのだなと感じています。


前世療法を受けてから、何か都合が悪いことが起きても良い側面を見れるようになりました。私はそれによって何かを失っているのではなくて、何かもっと良い出来事につながっている気がしています。何しろ、自分の気づかないところで色々起きていたのですから、これからも些細で気にも留めないようなことが、将来振り返って理解できるのだろうと思います。
自分が気にしていることも、自分さえ気にしなければそれでいいんだと思うようになりました。人の目を気にするということは、結局自分で勝手に気にしていることに過ぎないと思うようになっています。
まだ自分の人生で何かありそうで、これからも前世療法で見た自分の姿から気づくことがあるのだと思います。
ひとまずこれで記事を終わります。


恋する指さし会話帳

海外旅行に行く際、書店でその国に関する本を見に行ったりして、指さし会話帳シリーズに出会った人は多いと思います。
私はヒンディー語を勉強する時に、指さし会話帳ヒンディー語を知りました。

実際に見たことはないのですが、恋する指さし会話帳というシリーズがあるそうですね。恋する指さし会話帳〜語という感じで、今の所5冊出版されているようです。
私は今日見た夢で、まさに恋する指さし会話帳について記事を書いていました。あまりにリアルなので、現実だと思ってましたが。
しかし、ヒンディー語の恋する指さし会話帳は出ていません。私のヒンディー語仲間から、以前「恋するヒンディー語作って!って先生にお願いしておいた」という話を聞いてからというもの、その言葉がずっと頭に残っていて、恋するヒンディー語がいずれ出るのではないかと思っていました。それが既に10年前の話です。この人の言った「先生」というのは、たぶん指さし会話帳のヒンディー語を書いた著者の旦那さんに当たる人だと思います。
未だにそんな本は出ていない、のですが、今の私からすれば恋するヒンディー語は特に無くても、愛を伝えるセリフなら映画と挿入歌にたっぷりつまっているので、知ることができます。
ところで、ヒンディー語で恋愛がらみの言葉だけを集めたような、恋するヒンディー語の本は需要があるでしょうか。
インドに行ったら女性は間違いなくナンパされるものですが(そこまで言い切るのもどうかと思いますが…。)恋愛にまで発展するのかな〜とか、逆に日本人男性にとって必要なこともあったりするのかな〜とか、あまり私の経験からではわからないので考えていました。
恋するヒンディー語はまだ出る気配がないですし、身近にそういった会話集を知りたい人でもいれば、私は張り切って愛のセリフを集めるのですが、インド人と恋愛をしている人は(現在進行形で付き合っているような人は)いないです。
そして、よく考えてみればインド人と一口に言ってもヒンディー語以外の州出身の人との恋愛だったらヒンディー語関係ないですよね。
英語で愛を伝えるのが一番いいのかもしれませんね。
もしヒンディー語で何か知りたい愛のフレーズがあれば、恋愛映画を字幕付きで見るのがいいと思います。ボリウッドだけではなくて、相手の人が使っている言語地域の映画もいいですね。
ラブソングの英語訳なんかもネットで探せばいっぱい出て来るので、詩的なフレーズでよければ参考になるかと思います。
単語ごとの詩的な愛の表現は、当ブログの過去記事にある ボリウッド挿入歌の翻訳に使える単語集【不定期更新】をぜひご覧ください。