クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

語彙が少ないけれども、喋れるようになる

久しぶりにインド人である先生と会話をしたので、私は自分のヒンディー語力が下がっていないか心配でした。そこで先生に私の語学力について「以前に比べてヒンディー語での私の会話がおかしくなってないか」と聞いてみました。先生は即答で「いや悪くなってないよ」と答えてくれて、さらに「すごくいいよ」と褒めてくれました。それを聞いた私は非常に安堵したのですが、さらに突っ込んで「でも(日本人で私にヒンディー語を教えていた)○○先生みたいに喋れないから、先生が褒めてくれるほどたいしたヒンディー語力ではないのでは?」と聞いてみました。先生は「あなたは以前よりもヒンディーができるようになってきたし、すごく上手だよ。僕はあなたにわかるように簡単な言葉を選んで話しているけれど、今のあなたは○○先生よりヒンディー語うまいよ。」と言ってくれました。予想外の答えです。ただ私も自分の語彙力のなさを実感しているため、さらにこう問いかけて「○○先生ほど語彙力がないけど上手といえるの?」と疑問をぶつけてみました。すると「たしかに○○先生はたくさんの言葉を知ってる。それでも今のあなたはあの方以上に喋れている。」と先生はきっぱり回答するのです。お世辞を言っているのか、素直に喜んでいいのかと私は考え込んだのですが、正直なところ先生の言葉を聴いてとてもうれしくなりました。

私にとって、同じ日本人でヒンディー語をぺらぺら喋れる人は「敵」なのです。特に日本人の先生たちは私に苦しみを与えたりもしていましたし、彼らの上を行くことは勝利のような達成感のような、とにかく大喜びです。
私よりできる人を見ると、己の力のなさを実感します。あまりにできる人に対しては敵わないと感じますし、私とほぼ同レベルの人に対しては敗北感のようなものを感じます。喋れない自分に焦りを感じます。
ヒンディーを喋れることは喋れるけれども、自身の語彙力は希薄です。逆に言えば語彙力が少なくてもある程度は喋れるようになっているようです。
しかし簡単な言葉でもほとんど知らないので、自分ではヒンディー語まだまだできないなぁと思うばかりです。


そしたらもっと勉強しなくてはと思うわけですが、今はヒンディー語圏から遠く離れた別の国に住み始めたばかりなので、実情はここの言葉を学ぶほうが急務です。
今はどちらの言語もスローペースで学んでいます。ヒンディーは学生時代にたくさん勉強してきたからしばらくお預けでもいいやという気持ちで、この国の言語は私がヒンディー語を学習していたときの経験を踏んで、がむしゃらに学ぶのはやめています。
ヒンディー語で1年かかったことも、新しい言語は今の私にとって週1・2回を20分、1ヶ月くらい習うだけで身についているような実感があります。


ここへ来る前「何も言葉できないのにその国へ行くの?」と周囲からよく質問されていました。私には今までの旅とヒンディー語の学習経験から、そのことは気になっていなかったです。
いろんなことが私には極めきれていなくてたいした力はないけれど、大丈夫です。きっと喋れるようにはなるでしょう。