クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

これから何語を勉強する?

今回は【第二言語の選び方】について、記事にしたいと思います。
私は大学時代に第二言語としてヒンディー語の授業を選択しました。
高校生の頃、大学受験に差し掛かっていた頃には既にインドへの興味が高まっていたので、特に悩むこともなくヒンディー語に決めました。
しかし、大学に入って周りをみると、特に他言語への興味もなく、なんとなく第二言語を決めている人はたくさんいました。
テストのため勉強に費やす時間は膨大であったのに、最終的に言語を使うまでに至らない、何も残らないのです。一つの言語を勉強し始めてから自分には合わなかったとか、そういうこととは違います。
私はヒンディー語を大学卒業後も含めておよそ10年に渡り勉強し続けているので、第二言語を有効に活用することがどれほど有意義であるか実感しています。
せっかく何らかの言語を学ぶのなら、学んだことが活かせる方がいいのではないかと思い、この記事を書くことにしました。
何も大それたことはなく、日常の些細な事柄にヒンディー語ができてよかったなと思うことがあるのです。
もし第二言語の重要性があまり感じられず、授業を受けることにネガティブな印象を持っている方がいたら、私の話を参考にし、良い印象に感じる手助けとなれば幸いです。


第二言語を何のために勉強するかといえば、その言語を喋りたいからですよね。
人によっては単位取得の為ということもあります。
ただ、私たちはこれまでに英語の勉強をしてきて、長年学校で勉強してきたわりに大して英語を喋れないと感じている場合もあり、第二言語を始めること自体が無駄に終わるのではないかという風に考えることもあると思います。
そこで、第二言語を選ぶ上でまず大事なのは、学ぶこと自体に肯定的な面を見いだすことです。
勉強するためのモチベーションを保つ、かつ何か目的が必要なのです。
あなたは普段どんなことに興味を持っているでしょうか。
スポーツ、料理、アウトドアでのアクティビティ、本など、どんなことでもOKです。
例えばそれを海外に視野を広げてみるとします。
それが第二言語として一つの言語を学ぶきっかけに必ずなると思います。
その言語を勉強することで、自分が興味を持っている事柄についてもっと広く情報を得たりできるようになるからです。
つまり、自分が好きなことをもっと楽しむために第二言語を活用します。
私の場合は美味しいものを色々食べるのが好きなので、インド料理や周辺の国まで渡り、ヒンディー語でレシピを探して自宅で作っています。
野菜や簡単な動作の単語を学ぶだけでも、レシピなら簡単に理解することができます。
現地の本格料理を知れるのです。それがまず私にとって第二言語ヒンディー語ができて嬉しいことです。
付随的に新しい野菜を知って家庭菜園が趣味の人との話のネタにしたり、変わった料理やお菓子などを見つけて友人に振舞ったり、自分の中だけでなく他人と共有して楽しむこともできます。
それから、インドの映画の歌を自分で訳して理解できるようになり、より一層楽しめるようになりました。歌詞を理解したいからと、辞書をたくさん引くことにもなります。
料理と歌はほんの一例ですが、自分が好きなことをもっと楽しむために第二言語は役に立っています。


私としては、第二言語としてヒンディー語を学んだことでおいしいインドカレーが食べられる、他の人と話すときに盛り上がる、音楽を歌詞まで理解して楽しめるので気分が上がる、そんなメリットを感じています。
もし私がヒンディー語を学ぶ際に目的やメリットがなかったとしたら、第二言語の特性を生かせずに終わることになります。
第二言語はあくまで自分が興味を持って勉強するからその威力を発揮することができます。
あなたが第二言語を学ぼうとする際、なぜその言語を学びたいのでしょうか。学校の授業の一環としてであれば、なぜその言語を選択するのでしょう。
選ぶ際の動機はとても大事です。自分で選ぶからこそ、意義のあるものになると私は思います。
友達同士で同じ言語を選択するにせよ、それぞれしっかりした動機があれば、授業へのやる気は自然と増します。成績も上がりますね。
逆に、ある言語を学ぶ意欲がわかないとしたら、それはなぜでしょうか。
その言語を使う機会がない、役に立たない、メリットがないなど、理由は様々でしょう。
そうだとしたら、その状況を改善するためには、少しでも自分が利用する機会の多い言語に選びなおす必要があります。というより、初めからそのような言語を勉強する際に選ぶ必要があります。


自分の興味、好奇心をくすぐる物や言語を学ぶと、常に知りたい単語で溢れかえって言語への理解が高まります。
ある事柄に対して究極にハマっている、オタクのような状態だと早く語学習得することができます。
言語は科目別に分かれた国語、算数、理科、社会などとは違い、どんなことでも学ぶことができるのです。好きな食べ物、映画の出演者、スポーツチーム、風景、思想、アート、どんなことでも日本語では得られない情報を収集するために使えます。
だから、自分の好みがはっきりと分かっていれば第二言語も選びやすいです。
自分の好きな事柄だけをその言語で勉強したとしても、語学力はつきますし、利益が得られます。
万が一あなたが日本に関するものしか興味がなかったとしても、たとえばそれが海外ではどう扱われているのか知りたいとか、日本では逆に手に入らないものが海外でオークションに出回っていないか探したいとか、そういう面を切り口に外国語を学ぶこともできると思います。そうすると一番役に立ちそうなのは英語で、大学の第二言語の選択には含まれていないということもあり得ますが、そしたら他の事柄で考えるしかありません。
人それぞれ興味の対象は違い、幅も広いと思います。何かしら、他の国に絡められるきっかけがあるのではないでしょうか。



余談ですが、私がヒンディー語の授業を受ける際に必携だった辞書は英語版が安くて4000円、日本語のもので18000円でした。それを買った上で何も興味を持てないのに授業に出ているクラスメイトを見ていた私は、なんとか彼らがこの言語に興味を持てていたらなぁとよく思ったのです。本当に個人的に、周りの人も楽しんでいたら嬉しいと感じるので。
色々な言語が選択できるにも関わらず、なぜここまで興味が持てない授業を選んでしまっていたのだろうかとか、今でも考えることがあります。
彼らも考えた上でヒンディー語を選んだのはわかるのですが、私はみんな楽しんで語学の授業を受ける動機が確立していたら、朝早くからつまらなくて寝るだけの授業にならず、時間と労力とお金をかけるのにも別の何かがあったのではと思います。
フランスのディズニーランドを満喫するためにフランス語を勉強するとか、サッカー好きだからブラジル語を理解したいとか、安いものを輸入するべく中国語を学ぶとか…。本当にどんなことでも、第二言語を勉強するための丁度いい動機になり得るのではないでしょうか。


最後になりますが、どうしても自分に役立ちそうな第二言語を選べずにいる方、自分が既に興味を持っている事柄について考えてみてください。
何かいいきっかけが見出せると思います!