クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

「hi」の訳しかた

また私は海外旅行に行っていました。年末から1月の半ばまでの期間、私は海外にいる親友の元へ行っていました。
私の親友もヒンディー語を習っています。そのため、現地でも一緒にヒンディー語を勉強する毎日でした。

ここ数日は一人で勉強していたのですが、わからないことばかりです。今日は久しぶりに先生とスカイプでの授業を行い、質問してみました。今日の大きな質問は「hi」の使い方でした。
先生の回答から言うと、hiは「強調」しているのだということです。
私はいつも「hi」の使い方がよくわからなかったんです。強調して「aap hi(あなた こそ、あなた だけ)」とかは理解できるのですが、その他の使い方で何のためにhiを用いているのかわからない部分が度々ありました。例えばこんな文章でした。「apni hi duniya mein kho jate hein.(自分の世界で見失っていくのです。)」。この文章の中でよく理解できなかったのは「apni hi duniya mein」と「apni duniya mein」の差です。どちらも「自分の世界で」という意味にしか取れていませんでした。仮にこれを「自分だけの世界で」などと訳しても、なんだかしっくり来なかったので、そんなに「hi」が重要なのか、必ず付けなくては文法的におかしいのか、なにか違う意味があるのかと考えていました。
しかし、先生の話を聞いているとhiを付けることで「強調する」のが重要なのだということがわかってきました。ある文章にhiを伴わず強調されていなくても、文章として間違いはないそうです。

最終的に、私はこう訳すのが適当ではないかと考えました。例えば「apni hi duniya mein(自分の世界で)」をわかりやすく考えてみると「自分自身の世界で」と訳します。hiの前に置かれた言葉に対して、同意義の違う言葉を反復した語彙を当てはめると違和感はありません。
もう一つの例です。「sara jivan hi samaj ki buraiyon ko dur karne mein laga diya(全生涯、世間の悪事を遠ざけることに費やした)」。この「sara jivan hi(全生涯)」ですが、さっきの例にならうと「全生涯、全てを」とか「全生涯、全ての人生を」などと訳せます。この例文が硬い文章なので私の方法だとクドイ訳になってしまうのですが、もっと平たく言うと「sara jivan hi samaj ki buraiyon ko dur karne mein laga diya(一生涯まるごと世間の悪事から遠ざけることに費やした)」となるかと思われます。
今の私がhiを訳すと、hiの前にある言葉をもう一回思い出させるために似たような言葉を繰り返している、そんなイメージです。
私の考え方は間違っているかも知れませんが、今日はこんな具合にhiについて納得できました。