クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

トゥグラカバード

トゥグラカバード

トゥグラカバードを紹介します。
トゥグラカバードというのは、デリー市街から離れた広大な土地に残っている遺跡のことです。写真のような光景が延々と続いている静かな場所です。高台に位置するので、当たりが見渡せて景色が良いです。
さて、ここへの行き方です。率直に言って、私が行く時は大変困難でした。そもそもトゥグラカバードが人に通じないのです。「トゥグラカ・キラー(トゥグラカ城)」と言うと通じるのかも知れません。
私はまずリキシャーに乗りトゥグラカバードを目指したのですが、運転手のおっちゃん全く道をわかっていませんでした。ずいぶん車を走らせて、関係のないところも連れて行かれつつ「トゥグラカバード」に着きました。しかし、辺りには一般道と町しか見あたらないのです。「どこ?」と尋ねると「あれがトゥグラカバード“村”だ。」と目の前の町を指さされました。
ようやく辿り着いたと思ったら全然違うところだったので、私は怒りと落胆の気持ちでいっぱいでしたが、気を取り直してトゥグラカバード村の方に「トゥグラカバードはどこですか。」と尋ねました。しかし、返ってきた返事は「ここ(村)がそうだけど?」というものでした。村の方にも行きたい場所が通じないため、そもそもトゥグラカバードというものが存在するのかも私は疑いだしていました。すると「トゥグラカ・キラー?」と相手に聞き返されました。キラーはヒンディー語で「城」の意味です。それだ、と手がかりを見つけた私は改めて行き方を尋ねました。そして「ここからリキシャーで行って」と言われ、値段を50ルピーに交渉した上で乗せてくれました。お礼を言い、リキシャーにのることわずか2分。運転手から「あれだよ」と言われ、私は耳を疑いました。確かに目の前にそれらしきものがありました。こんな近いのに50ルピーも払われることになるとは思ってもみませんでした。観光客がインド人にお金を落とすように、村人とリキシャーの運転手で話を作られていたのでした。
なにはともあれ、無事にトゥグラカバードに着き観光しました。何もないといえばその通りですが、静かで落ち着く場所です。ただぼーっとするだけで心地の良い所だと思います。ただし日陰が少ないため、日中は暑いです。水がないとひからびそうです。いちおう城外へ出て道路を渡ったあたりに小さな雑貨屋がありますので、お水くらいなら買えます。
行くまでに手間がかかるかもしれませんが…おそらく「トゥグラカ・キラー」で通じるのだと思います。その時に読んだ地球の歩き方には詳細がのってなかったような気がします。宿泊先で人に行き方を聞いてから、バスやリキシャーで行くのが良いと思います。デリー市街から結構遠いです。ちなみにインドのバスは安いですが、乗車の際は走り続ける混雑したバスに飛び乗るような状態だと心構えしておいた方が良いかもしれません。運賃は車掌さんがチケットを売りに来るのでその時に支払います。車掌さんが来なかったらタダでOKです。停留所のアナウンスがないので、降りるときは入り口の方へ歩いていってバスを停めてもらいます。そのため土地に詳しくないと利用するのに不安があるかもしれません。バスに乗るとき、乗ってからも近くにいる人に声をかけて手助けしていただいてください。聞かなくても相手から気にかけてくれるのがインド人ですが、それを期待して待ってないで自分から尋ねるようにしてくださいね。