クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

映画館(インド人の人柄)

昨日に引き続き、インドの人を思い浮かべていました。インドの人ってどんな人かなと考えていると、映画館の様子が特徴的であることを思い出しました。
インドでは映画が盛んです。映画館も古くて小さなものからショッピングモール内の近代的なシアターまで、町の至る所にあります。それぞれ価格が異なり、それと共に客層も変わります。
インド人の特徴ですが、映画館では人々の反応が大きくなる傾向があると思います。外では無表情のお姉さんも映画を観て大笑いしたりしていることがあります。インドの人って、日本人より良いことも悪いことも反応は薄い方だと思うんです。日本みたいに「へぇーっ!」とか「ふーん」とか言わず、知らない人同士でよく話す割には笑顔を欠いて話し合っているので、雰囲気を盛り上げようとしたり空気を読む必要が無いなぁと感じます。良いことも悪いことも些細なことに対しては特に反応が薄いので、無視ではないですが無言の反応でも構わない場面がほとんどな気がします。
古くて小さいと汚い映画館である場合が多いんですが、チケットが一枚10ルピーから買えるためリキシャーのおじさんや近所に住む人が気軽に利用しています。私も利用したのですが、周りは全員男性客で女性は私のみでした。映画の内容にベッドシーンが出ると周りの男性は大騒ぎしていて、非常に複雑な心境で見ていました。せめてショッピングモール内の綺麗なところに行けば女性も居て、こんな気まずい雰囲気で居ることもなかったのだろうなと。綺麗なところはチケット一枚100ルピー前後しますがカップルやファミリーで賑わっていますし、観光客の利用も多いだろうと思います。
安いところはおじさんが集まる上映会といった雰囲気で、指笛や叫び声で騒がしいです。高くても綺麗なところは日本の映画館と変わらないですが、ケータイが鳴ってお喋りをすることも当たり前ですし、安いところに比べたら鑑賞中の素行が下品ではないという程度の雰囲気です。どちらかといえば、高い方がうるさくないです。当たり前ですが蚊もいないです(安いところは刺されます)。
ただし、持ち物検査があるため入り口でペットボトルやカメラ、チョコやガムを預ける必要があります。検査が緩ければ「何も持っていない」と言ってカバンを全開にして見せると係員が信用してくれるので持ち込めます。
高い映画館ではファーストフードのお店が豊富なので、インドらしくない飲食物の購入が可能です。安いところは休憩時間にサモサなど売りに回ってきます。
どちらも共通しているのがチケットの購入に手こずることでしょうか。チケットカウンターの前で我先にとお金を握りしめた手を横から出し合うため、一番先頭にいても遠慮していると買えません。とにかく手を出しましょう。チケット売り場は映画館の外やショッピングモールの入り口、シアターとは別フロアに設置してある場合があります。人気の映画は当日券だとすぐに売り切れてしまいます。余裕がある場合は前売り券を購入しておきましょう。
日本の映画館は静かですが、観客が一帯となって歓声が上がったりするのも新鮮で楽しいです。ヒンディー語がわからなくても好きな音楽をTVでチェックしてその映画を見に行ったりすれば楽しめると思います。最近のボリウッドは英語のセリフが多く混じっているので、映像と照らし合わせてなんとなくストーリーは飲み込めると思います。