クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

今週のお題「心に残る映画」ということで

私の心に残っている映画は、インドの「家族の四季(愛すれど遠く離れて/Kabhi Khushi Kabhie Gham)」です。このブログでも何度か触れていますが、非常に印象的でした。
インドの原題であるKabhie Khusi Kabhie Ghamは、喜びと悲しみがある;嬉しいときがあれば、悲しいときもあるという意味が含まれていると思います。この映画は家族愛がテーマとなっていて、その中で起こる喜びと悲しみの出来事でストーリーが作られています。映画に出てくる主要な登場人物には全て家族という大きな存在があり、それぞれの生まれた環境や暮らしに違いはあっても、家族に対する愛情の深さは比較できないものです。それにも関わらず、この物語の中心にいる家族の父親は息子を勘当し、親兄弟、嫁は離ればなれの生活になってしまう。それが物語の発端です。
見終わった後は「家族愛って素晴らしいな」と思う反面「家族ってこんなに愛し合っているものなのかなぁ」と疑問でした。ギリギリ昭和生まれの子だからでしょうか。それはともかく、この映画の家族愛には非常に感動して、毎回号泣する私が居ます。感動したことで、特に私の心に残っている名作の一本です。
とにかく映画見てくださいという気持ちなので、内容については多く語りません。見てくださいね。

私は現地で暮らしてみて、インドの家族愛は日本とは比べものにならないものがあると感じています。この映画には家族愛を強調するシーンが度々出てきますが、映画の演出があるとはいえどもインドは家族愛が強いということに間違いはないのです。私の見た家族を例にすると、子どもは一日中「お母さん!(マンミー!)」と呼び続け、両親も手を焼く子ども達を常に叱りつつも、姿が見えないと(心配になって)すぐ大声で名前を呼んで側に来させます。インドは電話料金が安いので、しょっちゅう親元を離れている子どもと電話したりしていました。

愛は男女の間だけに存在するものではなく、家族との関係にも満ちあふれていると気付かせてくれる映画です。気持ちと距離が遠く離ればなれになってしまっても、心の奥底には互いに相手の幸せを願う気持ちがあり、愛しているのだというメッセージが伝わってきます。