クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

南インド マハーバリプラム

kurfi2011-02-03

写真はインドのチェンナイからバスで2時間くらい行ったところにあります、マハーバリプラムでの一枚です。クリシュナーのバターボールと言います。
チェンナイからのバスターミナルを出発し、どこで降りるかもわからないまま道を進んでいきました。ちなみにバスは20ルピーほどです。安すぎます。
私がぼーっと窓の外を眺めていると、突然外から一人の男性が乗り込み、私に向かって「到着したぞ」と間髪入れずに発しました。男性が登場したのは私がバスに乗って2時間くらい経ったところだったので、そろそろ着くだろうとは思っていましたが、ここがマハーバリプラムなのか判断できずにいました。男性に言われて急いでバスを降りて一息つくと、「良いホテルがあるから来て」と言われました。それで気付いたのですが、この人はただのホテルの客引きだったのです。行く宛がないのでとりあえず部屋を見せて貰うことにして、ついていきました。その後、とても可愛くて綺麗なコテージ風の部屋で値段も安かったので結局つれられたホテルに泊まりました。
ここは本当に観光地という雰囲気です。高いレストランが建ち並び、おみやげ屋さんもたくさんあります。北インドから来たインド人観光客の姿も多く見かけます。
クリシュナーのバターボールよりもっと上まで登ったところから眺めた夕日がとても美しかったです。地平線が見えて壮大でした。
と、そんな良い景色で終わらせたかったのですが…一人で夕日を眺めていたら、そばに中年の男性が寄ってきて、話しかけられました。雰囲気がなんだか気持ち悪くて怪しかったので、逃げました。まだ日没前の6時頃、明るいとはいえ高台に一人でおっさんに近づかれて危ないと直感で感じました。
そして、無事に逃げてエントランスまで辿り着きました。出ようとしたら、開かない。おや?と思ってよく考えたら閉館時間過ぎてたんです。まだおっさんが居るしなんとかでなくてはと思って外にいるインド人にまだ開いてる出口を尋ねたら全部締まっているとの返事がきて、「これ(冊)を乗り越えて」と言われました。柵は随分高かったのですが、人の目を気にしていられないので教えてくれた男性に向けて大股広げて乗り越えて出ました。(すいません下品で。)その時の姿はインドの服パンジャビでした。(クルターにチューリーダール。)ジーパンとかならそこまで恥じらうこともなかったのですが、まさかこんな事態になると予測できませんでした。自分の中では奇妙な思い出です。夕日に見とれて失敗してしまいました。ただ、マハーバリプラムでいつも最初に思い出すのはここで見た夕日です。それほど、私の目に焼き付く雄大なでした。
ここには海岸寺院という世界遺産があるのですが、私は時間が無くて入れませんでした。海岸から建物だけ見ました。
それからファイブ・ラタというのも有名なのですが、入場料が高いのでまたもや外から眺めてました。私の感覚で言えば、中に入らなくても変わらないんじゃないかと言うくらい外からでもよく見えます。
マハーバリプラムで印象的だったのは食べ物です。海があるためカレーに海産物が使用されています。エビのカレーや魚のカレーを食べました。値段は高い(カレーだけで80ルピー以上)ですが、久しぶりに食べた魚介類はおいしかったです。そこに辿り着くまでの私は、ひたすら野菜カレー食べてました。一つのレストランに毎晩通ってたのですが、若いお母さんとお父さん、小さな女の子が暮らしていてとてもあたたかい雰囲気でした。
いつも一人で旅しているけれども、行く先々で出逢いがあります。変な人もいるけれど、ほとんど私を手助けしてくれる心優しい方ばかりです。だから私は安心して旅をすることができます。