クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

プラサード 神様へのお供え物

インドのカジュラホのとあるお寺で開かれたお祭の様子です。たくさんの参拝客で賑わっています。

大きなザルの中からてですくって人々に分けられているものがあります。これはプラサードと言って、神様へのお供え物です。ザルにはお米から作られるポン菓子などが入っています。プラサードには人に親切にする、分け与えるという意味合いもあります。この時は神様ではなく、参拝客に対して与えていました。
配っているのは私のヘナの先生です。地元の床屋さんですが、髪を切るだけでなくボディマッサージもできます。私はヘナで髪を染めるための方法を、この方から教わりました。
このプラサードの中身は、ポン菓子、黒砂糖、プーリー(チャパティという小麦粉を練って焼いた物を、さらに揚げたもの)がちぎって入れてあります。
プラサードを作る作業は、とある民家で行われました。私も黒砂糖を細かくし、プーリーをちぎるって混ぜる作業を手伝いました。
味は黒砂糖で甘くておいしいです。しかし配るときには下からよく混ぜていないとポン菓子ばかり配ってしまい、味がなさそうに見えました。

この大量に作ったプラサードは、その経費を先生が負担しています。3000ルピーほどかかっています。作るのを手伝う人も無償で行っています。そして、作られたプラサードは見ず知らずの参拝客に分け与えてられていきます。
なぜこのようなことをしているのか先生に聞いてみました。返ってきた答えは次のようなものでした。まず、人に分け与えることで自分の魂(アートマー)が幸せになるそうです。そして、プラサードを受けた人々も幸せになる。それから、神様が良い行いだと認めてくれるのだと。
別のインド人がこんなことを言っていました。良いことをして良いことを行う。それが大事だ、って。この言葉にはプラサードを与える先生と共通した思いがあるのだろうと感じています。


神様に供えるプラサードにはココナッツ、チャナ(ひよこ豆)、砂糖菓子(サッカル)などがあります。