クルフィーの色~インド.料理.旅など~

ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

バナーラシー サーリー 私をぼった店主にリベンジ

kurfi2011-03-01

バナーラシー(バナーラスィー)サーリーをご紹介します。バナーラスで作られた金や銀の糸が織り込まれているサリーです。
私の初サリーだったのですが、ぼられて高額で買わされてしまいました。適正価格の3〜4倍の値段で購入したようです。このサリーは1800ルピーで買ったのですが、実際には4〜500ルピー程度のものだとのことです。まぁ縫製など含めるとどうなのかわかりませんが。このサリー、1回着たらチョリ(上着)の方の部分が破けて大きな穴があいてしまい、裾も縫われていないので糸がたくさん出てくる始末。結局2回くらいしか着ませんでした。チョリは滞在中別の縫製屋さんに縫い直して貰いましたが、端の処理は次回にしてもらう予定です。
この話にはもう少し続きがあります。ぼられてから1ヶ月後、滞在中に仲良くなったリキシャーのおじさんとのお別れの日が近づき買い物に付き合ってくれることになりました。ところが、おじさんにはこのぼったくったサリーの店に連れて行かれたのです。(ここで私が購入すると、紹介者にはコミッションが支払われる仕組みになっています。)おじさん自体私のサリーを見てぼられた事実を知っているんですが、まさかこの店の商品だとは思わなかったんでしょうね。「私たぶんこの店知ってる(笑」と前置きして付いていったんですが、やはり同じ店で、私をぼった人と同じ店主が現れました。ここは私が先手を打とうと「前にここにきました」と伝えました。やりとりは全てヒンディー語です。店主がわからないという顔をするので写真を見せて「ほら。このサリー。」って言ったら「ああ!」と思い出したようですが、続けて「でもヒンディー語喋ってなかったよね?」と言われました。初めての時は英語を喋ってたので、すぐに私だと気付かなかったようです。私は最初の二の舞は避けたかったので「あの時はサリーを買うのが初めてだったから知らなかったけど、あなたアレぼってましたよね。だから今日は本当に安くないと買いません。」と、ストレートに伝えました。私が英語からヒンディー語へ突然シフトしたこともあってか私の言葉は効果を示し、店主は「さすがに2回目はぼらないよ」と言って、観光客とは違う見方をして私と接し始めました。できるだけ高い値段で買わそうという意気込みは感じられるのですが、それでも「観光客だからちょっと時間かければ買うかな」というような雰囲気は減ってました。
その時はコットンとシルクが混じったような手織りのファブリックがセットのものを見ていました。1.布団カバー(インドではベッドカバーと言う) 2.枕カバー×2枚 3.クッションカバー×2枚 の3種セットだったのですが、一つめが1500ルピー、2つ目が1200ルピーで買ったので、1セット当たり1350ルピーになりました。これでも高い方だとは思うんですが、あとでインド人に「これを1000ルピーで買った」と言ったら「良い値段だね!」と言われたので、相場も1100〜1200ルピーくらいだったのだろうと思います。ところで、なぜインド人に価格を聞かれて安く答えたのかと言うと、相場より高いものを買うとすぐ「ぼられた!」と言われてしまうためです。私の場合旅の最初の頃にサリーでぼられていたので、滞在中はずっと「ぼられた!」とか「はっはっは、それぼられたね!」みたいに言われ続けてました。
次に行くときもぼられてしまうのかもしれませんが、何事も経験でしょうか。納得のいかない値段のものは買わないようになりましたし、インド人に値段の相場を聞いてから買い物をするようになりました。それから、スーパーのセール品を買うのがお手頃なのかなとも考えるようになっています。私が高級品のサリーを着る理由も見あたりません。それから、鮮やかなヴィヴィッドカラーは安物の方が見つけやすい気がします。高いとシックで落ち着いたマダムが着るような物が多い印象を受けます。