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ひたすらインドとヒンディー語について綴られるブログです

インドを効率よく観光・周るコツ、インドの移動方法、交通機関のまとめ

初めてのインド観光を制覇するには

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これから初めてインド観光へ行く予定の人、あるいはインドでの旅に興味がある人は、現地のことに関して下調べを念入りにされていることと思います。

インドは広い国なので、どこを観光するかは数を絞られることになるのではないでしょうか。1ヶ月など長期で滞在する人でも、インドの観光情報をチェックすればするほど魅力的な観光地が出てきて、数日ごとに各地を転々とすることもあるかもしれません。

インドで限られた旅行期間を有意義に過ごすには、コツがあります。楽しいインド旅行にするために、それらを見ていきましょう。

短期間で有意義にインドを周遊するコツ

  • 適切な交通手段を利用する(リキシャー、オートリキシャー、タクシー、メトロ、飛行機など)
  • 無理に歩かない
  • 節約しすぎない
  • 海外で使えるWi-Fiスマホで使えるように用意しておく
  • 観光地の情報は事前に収集しておく
  • 現地の人の話を聞いておく

それぞれのポイントについて、詳しく説明してきますね。

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適切な交通手段を利用する

インドの交通機関には日本でもお馴染みの電車、バス、タクシー、飛行機があります。それらに加え、インドで独特な交通手段は自転車型のリキシャー(サイキルリキシャー)と自動車型のオートリキシャーです。自転車のリキシャーは人力車の語源で、人がペダルをこいで進みます。自動車のオートリキシャーは小型車です。昨今のインドでは、交通手段の一つにメトロも外せません。

リキシャーとオートリキシャーならどちらがいい? 

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『リキシャー(自転車)』

人力で走るリキシャーは一般的な自転車の速度と同じなので、近場への移動に向いています。ゆっくり街並みを眺めたい人にもおすすめです。リキシャーはお客さんが後ろについた座席に座ります。座席に2人分の幅がある分、細い道を通過しなくてはならない場合は通れないこともあります。

値段はあらかじめ交渉しておきましょう。現地の人なら相場を知っているので後払いでいいのですが、観光客は先に交渉しないとさらに降りる時に高い値段をふっかけられやすいです。交渉した金額の現金をぴったり持っていない場合は理由をつけてお釣りが返されないことがあるため、よくいえばチップとして渡すことになります。

座席に乗るときに足を高く上げて登るので、高いところが苦手な方や足が不調な方はその点も考慮されるといいでしょう。

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『オートリキシャー』

オートリキシャーは小型の自動車です。見た目は緑と黄色の配色や、黒いタイプが多いです。オートリキシャーはタクシーのような流しで運行しているものと、行き先が決まっていてある一定の区間を往復しているものがあります。

  • 一定区間を往復しているオートリキシャー

行き先が決まっているオートリキシャーは、人が集まりやすいスポットに停まって、運転手が大声で行き先を叫んでいます。行き先の観光地へ行くオートリキシャーがあれば、それに乗りましょう。目的地が途中で見えた時には運転手さんに伝えて留めてもらいましょう。運賃は先に運転手に聞いておいて、降りるときに適切な額を支払います。運転手の言い値が信用できない額の場合は乗り合わせた他の乗客に聞くのも一つの手です。

 

  • 流しのオートリキシャー

流しのオートリキシャーに乗る場合、行き先を伝えてから値段交渉をします。ガイドブックでは観光地として紹介されていても、意外と現地の人に通じないスポットの場合もあるため、行き先までしっかり道を知っている運転手を選ぶのがポイントです。

流しのオートリキシャーは、先にご紹介した一定区間を往復している乗り合いのオートリキシャーと違い、プライベートで利用できます。ただし、外国人観光客しか乗っていないからと、タダ乗りで現地の人が乗り込んでくる場合もあります。ついでに乗せてあげるか断るか、戸惑うかもしれません。その点はご自身で、断った場合面倒なことにならないか、乗せてあげてそれでも面倒にならないか、など考えてから判断する必要が出てくるでしょう。

私が遭遇したのは、運転手の隣に乗り込んでくる人たちです。現地人同士の会話をしながら数分程度で下車していきます。何なんだこの人たちは?と思っている間に適当なところで下車して去っていったので、初めてその状況に出会ったときは、オートリキシャーの仕組みがよくわからないなと考えたものです。

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『一台のリキシャーまたはオートリキシャーを貸し切って周遊する』

時間と労力を節約するなら、一日貸切でリキシャーやオートリキシャーで観光地を周るのも一つの案です。

通常は目的地まで着いたら自転車のリキシャーも自動車のオートリキシャーも、下車するだけで終わりです。しかし、運転手と会話をしているうちに、予定していた観光地の周遊を全部やってくれるという場合があります。

観光地間の移動の度に新しい交通の便を探したり、道に迷ったりすることがないため、そういった労力を回避するのに貸切で利用するのはおすすめです。ただし、提示される金額にもよりますよね。

貸切で利用する場合は、金額は先に提示される場合や、あなたに任せると観光地を巡った後に判断を委ねられることもあります。ご自身でお好きな額を出しましょう。

運転手によっては観光地を巡る途中、ご飯の時間になると現地のおすすめレストラン(食堂?)に連れて行ってくれるかもしれません。ガイドブックに載っていない現地の生活に触れられるのも、貸切のポイントです。

留意しなければならないのは、途中で土産物店に連れて行かれる可能性です。店から紹介料を得るために連れて行っていることが多いです。連れて行ってもらって欲しいものがあれば買い、興味なければ店に行く前に断るくらいでいいでしょう。

タクシー

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大きな駅、空港にはタクシーが待機しています。金額はオートリキシャーより上がりますが、日本と変わらない普通のタクシーなので、オートリキシャーとは違い、走行中はドアを閉めることができます。インドの道路は排気ガスが多いですし、クラクションの音も頻繁に聞こえるので、ドアを閉めきると快適さが増すでしょう。タクシー運転手の名刺を貰っておけば、別の機会にもスムーズに同じタクシーを呼べます。

バス

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インドのバスには路線バス、長距離バス、観光バス、夜行バスがあります。用途や利便性に応じて、適切なバスを選びましょう。

『路線バス』

路線バスはバス停から出て、別のバス停に停まります。近場に行く場合で、オートリキシャーより安くするなら路線バスも使えます。インドのバスは、慣れたらバス停のないところで停めてもらうこともできます。気をつけなければならないのは、異常に混雑するバスがあることです。人混みが苦手な人、また防犯にも気を遣いましょう。乗務員が人混みをかき分けて切符を売ったり、確認に回ってきます。

 

『長距離バス、観光バス、夜行バス』

路線バス以外の比較的長距離を運行するバスは、事前に予約が必要です。当日に空きがあるとは限りません。現地の旅行会社を訪ねてバスの予約をすることができます。限られた旅の時間を有効に使うために、バスの事前予約も考えておきましょう。夜行バスで寝てる間に目的地に着くのも時間の有効利用、そして宿泊費の節約になりますね。

 

飛行機

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インドは国内線が充実しています。近年は格安の航空会社も出始めたので、移動距離がある場合は飛行機もおすすめです。

しかし、遅延もあります。列車やバスに比べて速いのはもちろんですが、手荷物検査などもあるので、飛行機なら早く手軽に移動できるとは限りません。その点も考慮しましょう。

 

列車

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列車は長距離の移動に向いています。座席のグレードが分かれているため、安く仕上げることも、少し優雅な列車の旅に仕上げるのもご自分で選ぶことができます。

ただし、非常に遅延が多いです。駅周辺で何時間も時間を潰すことがあるのも当たり前となっています。

列車の予約は、インドに着いたら主要駅でするのがおすすめです。IRCTC のウェブ上にて外国人もオンラインで列車の予約は可能ですが、携帯電話番号での認証ができることが前提です。(2023年現在の情報) 

 

『メトロ』

近年大きく発展しているインド国内において、メトロ建設が著しく進んでいます。

2023年に運行開始予定の路線があり、2024年にも複数の路線が運行開始を控えています。

メトロは運賃が定まっているので、リキシャーなどとは違い値段交渉の必要がありません。線路上を速く移動することができます。

ただし、駅によっては地下の奥深くまで降る必要があり、プラットフォームまでの距離が長いです。駅員が面倒くさがって、降車駅までの適切な運賃ではなく、乗車駅から最終駅までの金額を要求することがあります。行き先と運賃を確認して購入しましょう。

節約しすぎず、歩きすぎに注意しましょう

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インドというと日本に比べて物価が安いため、格安で節約したバックパッカーのイメージを持たれるかたもいると思います。

とはいうものの、物価は年々値上がりしていて、原油も高騰すれば食品価格が上がったり、普通に生活していても意外とお金がかかるののが実情です。

節約旅行を初めから念頭に入れて現地へ赴くと、ついお金を使わない生活を心がけて、身も心も疲弊してしまうことがあります。観光の際も同じです。交通費を節約しようと飛行機ではなく列車、列車ではなくバス、はたまたバスもリキシャーも使わず徒歩で行けばお金がかからないのでは?なんて、どんどんダウングレードしていくと、最終的に時間と体力が減ります。

そうすると、インドまで日本から飛行機に乗って行くというのに、現地を楽しむ余裕がなくなって、旅行自体が台無しになってしまいますよね。

楽しんで節約旅行をするにしても、体を消耗しながらの旅は要注意です。体の抵抗力が落ちると何かしらの感染のリスク、適切な判断の欠如があり得ます。インドでの旅は、健康面と犯罪などのトラブルにも日本にいる時以上に気を使う必要があるので、心にゆとりをもって旅ができるといいですね。

海外で使えるWi-Fiを用意しておく

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インドは人口の多い国です。観光地など栄えた場所には住居や商業施設、店舗などがひしめいています。慣れない場所では、こうした見通しの悪いところが厄介です。どんなに大きな観光地でも、どこにあるのか見えないことがあります。道も入り組んでいたりして、迷いやすいです。

一度迷ってしまうと現地の人に聞いたり、歩いて探し回ったりして、非常に疲れてしまいます。せっかくの観光をスムーズに行うためには、場所の正確な把握が肝心です。

スマホタブレットなどの端末を持っている方は、Wi-Fiで外でもインターネットに接続できるようにしておくと助けになるでしょう。

googleマップを使えば人工衛星の写真で道の確認ができますね。目的のホテルを探す場合でも、ホテルのソーシャルメディアのアカウント宛にメッセージを送ったりできるでしょう。

インドへ渡航する前に、Wi-Fiが使えるようにしておくのが無難です。

 

 

観光地の情報は事前に収集しておくこと

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インドにいる時間が限られている場合、観光地情報は日本にいる間に収集しておくのがベストです。先に調べておくべきポイントは以下の通りです。

  • 観光地の営業時間
  • 現地の祝日とかぶっていないか
  • 宿泊先から目的地まではどのくらいの距離があるのか
  • どのような交通手段があるのか
  • 旅行中の季節、天候
  • 観光地の土地柄

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行き先は営業時間内に、祝日などが影響せず観光できることが前提ですね。宿泊先が意外と遠い場合は、目的地までの交通手段もあらかじめ調べておく必要があります。ガイドブック、旅行ブログなどでチェックしておきましょう。

日本にいる間に旅行中の天気予報を見ておいても、毎日変わっていくと思います。しかし、どのくらい雨が降るのか、気温がどのくらいなのか、渡航の時期にあり得るおおまかな天気情報は事前に調べておくべきです。持っていく雨具、服装などを少し予想される天候とともに考えましょう。健康面や土砂災害など、天候によって起こり得るリスクを前もって考えて行くと、旅にゆとりが生まれることでしょう。

 

事前の情報収集は大切です

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天候とも関連していますが、観光地の土地柄について事前に知っておくのも大事です。例えば、インドといっても洪水が起きやすい街、霧が出やすい地方、寒暖なども土地によりけりです。突然の土砂降りで道が洪水になり、移動ができないなんてこともあります。持っていった服装がその時の朝晩の気温で調節できるように考えて準備することも必要です。濃霧で辺りが見えない、洗濯物が乾かなくて着る物がない、なんてこともあります。気象情報のチェックもしましょう。

 

現地の人の話を聞いておく

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ここまで、日本にいながらでも得られるような、インド旅行のコツについてお話ししてきました。続いては、現地の人による情報について説明していきます。

その土地のことに慣れていて詳しい情報を持っているのは、現地に住む人たちです。仮に北インドの人に南インドの情報を尋ねても正確な情報は得られないでしょうが、観光地についた先にいる人に話を聞くのは非常にためになります。観光に出かける前に、宿泊施設のスタッフに道を尋ねたり、効率の良い観光地へのアクセスを聞いたりするといいでしょう。トラブルを避けるために、ツアー会社を紹介したりしない雰囲気の人に聞いてくださいね。

その土地に滞在するなら行ったほうがいい場所、逆に行くのを止められるようなこともあるかもしれません。できる限り信頼できそうな人柄の人を選んで話を聞いてみましょう。

交通費の相場、おすすめスポット、グルメ、現地のその時の催し物、あるいはデモ活動などの危険な事柄について知ることも、現地の人にその時の情報を教えてもらえます。

 

事前準備と現地の情報収集でインド観光は制覇できる

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効率よくインド観光をするコツについてお伝えしてきました。インド観光を行うには、事前準備と現地の情報を集めることが大事ということですね。観光するための交通手段について詳しい情報、行き先の観光情報、現地に着いた時点での状況などが大切です。ご自身の体調管理や心のゆとりは万全に、インドを楽しみましょう!

もっと現地を充実させたい人におすすめ、インド旅行会話の本

インドの人と現地の言葉で話したい、そんな人もいると思います。現地での旅をスムーズに楽しむのに、現地の言葉を知っておくと役立ちます。初めての言葉を勉強するのに効率良いのは、まずは本で学ぶことです。どの本を選んだら良いか、おすすめの書籍をご紹介します。

 

ヒンディー語を本気で勉強したい人には、町田和彦さんの著書を強くおすすめします。私はもう擦り切れるほどCDを聴き、本を読みました。

 

指差し会話帖は海外旅行の鉄板ですね。指でイラストを指すだけで会話できます。こちらも、信頼できる著書です。こちらはAmazonKindleでも手に入るので、荷物を減らすことができます。

 

南インドに行く方はまた主要言語が異なります。

インドは各地で言語が異なり、筆記の形態も違います。どこに行くか、どの言語が使われているかよく確認しましょう。

インドは英語が必須です。英語ならインド全土で通じます

インドは他言語国家です。現地での公用語ヒンディー語と英語ですが、準主要言語が20言語ほどあります。そんな事情があり、インド人同士でも英語での会話が日常的です。これからインドへ行く方は、飛行機に乗る際も、現地についてからも、英会話が必要になってきます。

スムーズな旅をするには、英語力があったほうがいいです。現地での移動、値段交渉など、英語が必要な場面は必ず出てきます。

現地の人とコミュニケーションするためにも、簡単な英会話ができるといいですね。

 

 

kurfi.hateblo.jp