インドで自家製納豆を作るときは、ミントを使います。
海外に移住してからというもの、日本食が欲しい時に手に入ったらいいなと思うことが増えました。
日本の調味料、食材など、今住んでいるところでは全く手に入らないものもあります。
中でも納豆は、知人が納豆菌から手作りしたものか、アジア食品店で中国系と思われる納豆を手に入れるのが精一杯でした。
自分で作ろうとまでは思って居なかったのですが、最近になって意欲がわき、ついに納豆を作りました。
私が作った納豆は、2種類あります。
1つは昔ながらのわら納豆です。日本で都内の納豆屋さんを訪れ、わら納豆を手に入れました。そして、納豆を食べた後に藁だけ取っておいたのです。今では藁も楽天で手に入る時代ですが、通販で受け取る時間が無かったのもあり、下北沢にあるせんだいやという納豆屋さんで藁納豆を買って食べました。
もう1つはビワの葉で作った納豆です。遡ること4年ほど前に、SNSで知人がシェアした記事にビワの葉で納豆を作ることができた、というものがあったのを覚えていたためです。日本でビワの葉を木から取って、持って帰りました。
市販のわら納豆から使い回した藁でも、木から取って数日経ったビワの葉でも、納豆はできました。
実は納豆菌は色んな植物に存在していて、とても強く、沸騰したお湯でも他の菌だけが死滅するということです。
納豆は藁とビワの葉、それぞれを柔らかく蒸した大豆と合わせて発酵させただけです。藁やビワの葉で大豆を包む必要はなく、ただ容器の中で重ねたりして、大豆と納豆菌を含む植物が接しているようにすれば大丈夫でした。
あとは大豆が乾かないように濡れた布を容器の上から被せ、オーブンについているパンの発酵機能を40度にして30時間ほど置きました。
藁納豆もビワの葉納豆も、糸を引いて、大成功でした。
引き続き納豆について調べたら、ミントやイチジクの葉、笹の葉などでも納豆はできるそうです。雑草で作っている方もいました。
ミントでできるなら、インドではミントがいっぱいあるのでいいなぁとか考えながら、次回の納豆はミントで試そうと思っています。
コリアンダーでもできるかなとか、考えています。
藁納豆を作ろうと思ったのは、納豆作りに使う納豆菌を通販で探している時に、商品一覧のトップに
藁がでてきたためでした。
調べて見たら納豆菌は非常に丈夫で藁も熱湯消毒や日干しで使い回しできるということだったので、日本から藁を手に入れようと思い立ったのです。
納豆菌がどこにいるのか、結局藁だけでなく色んな植物にいるということがわかり、ビワの葉も試してみようと思いました。
インドだったら夏は暑いので、外で自然に発酵できますよね。ミントもいっぱいあります。
わら納豆を買うと藁が紐などで縛った状態になっているので、とても使いやすかったです。ただ使う前に沸騰したお湯にそのまま藁を入れて茹でれば殺菌できました。茹でた藁は、乾かさずに湿ったままの方が、かえって発酵中に大豆の乾燥を防げます。